「ワッシィーさん、何か特別な運動でも始めたんですか?」

先日、健康診断の結果を聞きに行った際、お医者さんに少し驚いた様子でそう言われました。ここ数年、決まって「痩せるように」と指導されてきた私にとって、それは望外の言葉でした。

特別なジムに通っているわけでも、厳しい食事制限をしているわけでもありません。ただ、60歳を過ぎてから「昔と同じように食べると、どうにも身体が重い…」と感じ始め、生活の中にいくつかの「ゆるい」習慣を取り入れただけなのです。

今日は、そんな私が10年近く続け、ついに医者にも褒められた、お金も根性も必要ない5つの健康法と、最近始めて絶大な効果を実感している「特別編」の習慣をご紹介します。

私が10年続ける5つの「ゆるい」健康習慣

基本は、摂取カロリーを少しだけ減らし、消費カロリーを少しだけ増やすこと。この2つを、生活の中で無理なく実践するための、気持ちの持ちようです。

1. 腹八分目を「心地よい」と感じる

若い頃は、どんなに食べても平気でした。しかし今は、食べ過ぎると明らかに体が苦しくなります。これは、身体が「もうそんなにカロリーは必要ないよ」と教えてくれているサイン。「腹も身のうち」とはよく言ったもので、腹八分目の軽やかさを「心地よい」と感じるようになってから、食事量が自然と適正になりました。

2. 「歩く」ことを目的としない

「よし、ウォーキングするぞ!」と意気込むと、雨が降ったり、面倒になったりして続きません。そうではなく、日常の移動を少しだけ歩きに変えるのが、私の「ゆるい」やり方です。

  • 3階までなら、迷わず階段を使う。
  • すぐそこのコンビニへは、自転車ではなく歩いていく。

これは運動というより「気持ちの問題」。邪魔くさがらずに、すぐ動く。その小さな意識が、日々の消費カロリーを変えてくれます。

3. 車を手放し、自転車に乗る

車の車検を機に、思い切って手放し、ロードサイクルに乗り換えました。当初は不便も感じましたが、今では良いこと尽くめです。

  • 浪費が減る:ガソリン代、税金、洗車やメンテナンスの時間もお金もかかりません。
  • 発見がある:車では通り過ぎてしまうお店や景色に気づけます。自由に停まれるのも自転車の魅力。
  • 五感が喜ぶ:エアコンの効いた車内と違い、季節の風や温度を肌で感じるのは、思った以上に気持ちの良いものです。

1時間程度の距離なら問題なく走れますし、良い運動にもなります。

4. 寝る前の「4-4-4腹式呼吸」

これはリラックスして、質の良い睡眠を得るための簡単な儀式です。布団に入ってから、

  1. 大きく鼻から4秒かけて息を吸い込み、お腹を膨らませる。
  2. 息を4秒止める。
  3. 口から4秒かけて、ゆっくり息を吐き出す。

これを10回ほど繰り返してから呼吸を整えると、不思議と心が落ち着き、スッと眠りにつけるようです。

5. ストレスフリーの「禁酒」

意外に思われるかもしれませんが、私は大きな決断をしてお酒を断ったわけではありません。若い頃は浴びるほど飲んでいましたし、「飲まずにやってられるか!」が口癖でした。

しかし、会社を辞めてストレスが消えたからか、不思議と「飲みたい」と思わなくなったのです。私にとってお酒は、ストレスをごまかすための道具だったのかもしれません。それに気づいてから、自然と飲まなくなり、もう10年近くなります。

本気で体質改善したい方へ。私が結果を出した「四毒抜き」

5つのゆるい習慣に加えて、最近私が始め、絶大な効果を実感しているのが、吉野敏明先生が推奨する「四毒抜き」です。

これは、以下の4つのものを原理原則として食べない、という食事法です。

  • 小麦
  • 植物性の油
  • 乳製品
  • 甘いもの(白砂糖)

これを始めてから、私の身体には驚くような変化がありました。

朝はスッキリ目が覚め、体重も自然と落ちました。長年悩まされた花粉症がピタッと収まり、季節の変わり目に出ていた痒い湿疹も出なくなりました。肌の乾燥が収まり、髪の毛も太くなった気がします。

【始める前の注意点】

素晴らしい効果を実感したので強くおすすめしたいのですが、いくつか大切なことをお伝えします。

まず、私は医者ではありません。この食事法が必ずしも万人に同じ効果があるかどうかは分かりません。

健康な方が無理に我慢する必要はないと思います。ただ、現代人は豊かさの中でカロリーを取り過ぎている傾向があります。「不要なものは食べない」という考え方は、きっと役に立つはずです。

特に、アトピーや花粉症など、体質改善を本気で考えている方は、試してみる価値が大いにあると、私は感じています。ぜひ、吉野先生の本をよく読まれ、ご納得の上でトライしてみてください。

▼吉野敏明先生の「四毒抜き」のすすめ
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健康は、お金をかけず「気持ちの持ちよう」で手に入る

私が取り組んでいる健康法は、結局のところ、

  • 摂取カロリーを少しだけ下げる
  • 消費カロリーを少しだけ上げる

という、ごくごくシンプルな原則に基づいています。そして、そのどれもがお金をかけるものではなく、「ちょっとした気持ちの持ちよう」で実践できるものです。

楽しみながら、自分の身体と対話しながら。そんな「ゆるい」健康法が、10年後の元気な自分を作ってくれると信じています。